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十三どんなもんやねん!~へたれを探険~ その5

まとめ

写真集SENTOを開くと、カンさんと大吉さんが写っています。
まさかへたれに出てくる吉永さんの同級生の皆さんにお会いできるとは、ましてやその一人、カンさんの家に泊めて頂けるなど思いも寄りませんでした。
本当に吉永さんにはすごい経験をさせて頂きました。
ですが、その経験を言葉に表すことができないまま12/6、SENTOのオープニングパーティへ行きました。
ぎゅうぎゅう詰めの会場の中、展示を見て思ったのは、被写体との距離が近い。近いけれど、そこに馴れ合いはないということでした。
その時、ようやく大阪での経験が言葉になりました。

大阪で吉永さんと同級生の方々の関係を見ていて考えさせられたのは、次のことです。
とても関係が深く、馴れ合いの雰囲気はない。友達、仲間、絆…自分が知りうるどの言葉も当てはまらず、嘘っぽく感じました。
そう、写真を見た時と同じことを思っていたのです。

SENTOの中のカンさん、大吉さんには照れがありませんでした。
「吉永は、写真家になるんや」そんな気持ちが写っているように思う。
吉永さんのその後の写真家としての活躍を二人は知っていたのではないか。そんな気さえしました。

吉永さんは最後の講義で「写真家は今をどう楽しむか、そのことを常に考えている」「その積み重ねが写真」と言われました。
大阪ではカンさんから「写真やるんなら、いつももっと色んなことに興味持て」と叱られました。
二人の言葉を受けて、こう思いました。写真家は写真を撮る時だけ写真家になればいいのではない。日頃の行動や習慣から写真家であり、その一部を写真として表現するのだ、と。
現に吉永さんの写真に写っている関係は、写真を撮る為に演技されたものではなく、日頃からある関係でした。

resistが写真の技術ではなく、写真家としての姿勢を学ぶ場所であるということを、身を持って学んだ二日間でした。
あとは実践するしかない。そして、また大阪に行きたい。そう思います。
吉永さんをはじめ、今回の旅でお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。

(resist6期 大越 元)

***

とにかく塾長にお世話になりっぱなしの2日間でした。
十三を歩いて、とにかく昔は活気があったのでしょうが、いまは静かになっているように思いました。
町並みも変化し、町が変わっていくのと同時に昔と比べると人情もへっていくものだと思っていますが、2日しか訪れていない十三ですが、まだとてもいい人と人の付き合いが残っていると体感しました。
人との関係をどう作るのか、ということは本当に生きていく上で大切で、写真をやっている僕は、写真にはとても大切なことだと思いました。

塾長がいろいろとさらけ出してくれた今回。
大越も僕も塾長と出会って、半年。日数にすると30日もお会いしていない僕たちに
6期ということでここまでしてくれたという事実。
そこにはやはり写真家(=人間)としての「吉永マサユキ」を感じ、ただただ畏れ多いものでした。
今回の体験を、大きく写真に反映させるために自分自身を見つめ直し、
また自分を取り巻く全ての「ひと」との関係を考え直したい。
もっと全てのひとを愛すべきだと本当に思いました。

拙い文章でしたが、みなさまはどうでしょうか?

今回、いろいろとお話をしてくれたみなさま。
これを読んでくださったみなさま。
全ての方に感謝しております。

ありがとうございました。

(resist6期 大谷 次郎)


更新日:2011年12月22日