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十三どんなもんやねん!~へたれを探険~ その1


はじめに

吉永マサユキさんが11/18より出身校大阪ヴィジュアルアーツにて写真展「カタログ45」を開催しました。

初日に吉永さんの講演会があると聞いて、大阪に乗り込んだ6期生大越、大谷は吉永さんの半自伝小説「へたれ」片手に出身地である大阪は十三を歩きました。
そこでは、思いもかけない出会いが続き、resist特別課外講義とも言うべき経験をさせてもらいました。二人が大阪で見たものを、多くの方にお伝えしたい!そう思い、ご報告させて頂きます。
(文:大谷次郎(resist六期) / 写真:大越元(resist六期))

写真展会場に到着

吉永さんが在廊される日とあって、吉永さんのお母さん、同級生、実家近所のお好み焼き屋さん、など多くの方がいらっしゃいました。
大越は自身の経験から、展示会場に写真関係でない身内の方や同級生が多くいるということが印象的だと言っていました。
吉永さんのお母さんは、とてもよくしゃべってくださいました。体を壊されて、車いすにのっていらっしゃいましたが、お話をする限り頭の回転は速く、楽しい会話を一杯してくださいました。ヒョウ柄がお好きだということで、リバーシブルのヒョウ柄ベストをお召しになられていました。
また佐川急便時代の先輩もいらしていました。



展示会場の様子


会場へ移動して、トークイベント開始。
今回のビジュアルアーツでの展示は、学校長の百々俊二先生が「内向きに傾斜している今の写真に一石を投じたい」という思いから始まったとのこと。学生時代に撮った写真から、仕事での写真、現在撮影の写真まで、吉永さんが自身の写真をスライドで見せます。



講義内容を抜粋しますが、resistの講義で日頃お話をされている内容でした。

・今回の展示について
若い人を見てて元気がないと思っていて。若い時は勢いが大事。そのことを伝える展示にしたかった。

・覚悟を決めて写真家をやっていくこと
ご飯を食べていくことは本当に大変です。よほどの覚悟を決めていかないとやっていけない。ましてや自分の好きな写真を撮って飯を食っていくことは尚も大変です。

・やり続けること
1,2年やっても、例えば木村伊兵衛賞をとっても、消える人は消えるんです。残る人はやり続ける人なんです。だから、やり続ける気構えが必要なんです。
写真にはお金も時間もかかります。そのことをどのようにしていくか、あなた達は考えないといけない。今この話を聞いて、自分には出来そうもないなと思った人は、別の仕事を探した方がいいです。それも学校の役割なのかなと思います。

・自分の意思を伝える写真を撮る
綺麗な写真というのは技術の発達したカメラが撮ってくれる時代なんですね。そんなことより写真家がやらないといけないことは自分の意思を伝える写真を撮ることです。

講義後、学校近くの居酒屋へ移動、吉永さんの同級生の方々そしてresist生での打ち上げが行われました。


更新日:2011年12月22日