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十三どんなもんやねん!~へたれを探険~ その4

吉永さんの写真集「SENTO」を渡しにいくため、大吉さんのお家にお邪魔しました。
ここでも昨夜に続き、

カンさん
笠井さん
大吉さん

がいらっしゃいました。

カンさんは自分がSENTOの1ページ目に登場していることに感動されていました。
「『申し訳ございません』は2ページ目やった」「この気遣いがうれしいやないか!」また「2ページ目にのせるくらいなら10ページ目ぐらいの方がええわ!」と言われていました。
吉永さんは「3ページ目やったのを2ページ目に格上げしてんで」と仲の良さをひしひしと感じる友だちとの会話やな~、と思いました。

大吉さんの家を後にして、十三で銭湯に連れて行ってもらえることになりました。
吉永さん、おじさん、カンさん、大吉さんと銭湯へ。

みんな裸での集合写真を撮らせていただき、不思議な不思議な体験をしました。
前、後ろで撮らせていただいたのですが、後ろの時に大吉さんのおしりの穴まで写るような体勢で撮らせて頂いたのは、感動しました。


風呂上がり、吉永さんが大吉さんに「今日は杖ついてないんか?」と聞くと「若いもんがおるから杖あったら格好つかんやろ。しょうもないこと言わすなや」と。
漢、大吉さんを感じました。
風呂上がり、入り口のスペースでお酒やら、を飲みながらカンさんが吉永さんの過去のけんか話を声高に話していました。ヒートアップしたカンさんを吉永さんが制しようとしていたタイミングで、受付のおじさんが切り出しました。

「すんません。声大きいんで静かにしてもらえます?」
「はい、すんません…」

大人なカンさんも見れました。

再び吉永さんのご実家に行き、お酒を少し飲ませていただきました。

「おれは吉永のおかんには頭が上がらんねん。
昔、みんなで和歌山に行こうっていう話が出たときに俺だけ行かん予定やった。
そんときこの人(吉永さんのお母さん)が、
『みんなで行くのになんで行かへんの?お金の問題か?
 それやったら出したるから、せっかくみんなで行くんやったら思い出を作るためにも行っといで』と言うてくれたんや。」

カンさんは未だに吉永さんが実家に帰省していないときでもお母さんに会いに訪れているそうです。
こんな関係って、僕の身近には残念ながらありません。
人のつながりが希薄になっていると思う僕は、すてきだなと思いました。

この日は、カンさんの家に泊めて頂きました。家に上がるやいなやカンさんが

「そこ座れ!」
「ええから、はよ座らんかい!」

と叫ばれ、キッチンのフローリングに座り、貴重なお話をして頂きました。

「お前らは、全然向上心がない。とにかく人と話して興味を持てや」

「お前らは今回たいして大阪におれんかったんかもしれんけど、大阪の何かをつかんだんか?」

「残り数時間しかおれんのにまだつかもうとせんか?」

「もっと人と話して、聞いて、自分のプラスにしていこうとせえよ」

「俺は写真やってないけど、表現するためにはあらゆることに興味をもって自分の器を大きくしろや」

「マサユキは自分のツレらが暴走族やったから簡単に暴走族撮ったんちゃうわ」

「あいつは人と接して誰よりも入り込んだんじゃ」

「お前らももっと入り込めよ!人と話するんが苦手とかじゃなく、興味もって話せよ」

「また大阪来いよ。大阪来たら顔出せよ。一生懸命やってるんやったらまた必ず顔を出せ」





更新日:2011年12月22日